低料金でスマートフォンを利用することができます。
通信料金の高さが気になる人も多いため、
SIMフリーの需要はますます増えています。
ただし、SIMフリー端末には利点と欠点があります。
使用する際には、まず自分の使い方に
SIMフリー端末が合っているかを確認することが重要です。
そこで今回は、SIMフリー端末の特徴や、お得に利用するためのポイントを解説します。SIMフリー端末を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【目次】
- 【1】SIMフリーとはどういう状態のことを表すの?
- 【2】SIMフリー端末を使用するメリット
- 【3】SIMフリー端末をMVNOで使用するデメリット
- 【4】SIMフリー端末をお得に利用するためには?
- まとめ
【1】SIMフリーとはどういう状態のことを表すの?
SIMフリーという言葉を理解するためには、まずSIMについて
把握する必要があります。
SIMは、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末において、
契約者情報が記録されたICチップのことです。
通常、カードの形状をしており、SIMカードとも呼ばれます。
通常、大手携帯キャリアと契約すると、
そのキャリアが提供する端末以外では利用できないSIMが発行されます。
この制約がSIMロックと呼ばれています。
しかし、SIMロックがかかっていない状態や、SIMロックが
解除された状態を指してSIMフリーと言います。
SIMフリーの端末では、どのキャリアが提供したSIMカードでも
使用することができます。
日本国内では、2015年5月以前にはSIMロック解除ができない端末が
多数販売されていました。
しかし、総務省が策定したガイドラインにより、
2015年5月1日以降はSIMロック解除が義務化されました。
したがって、SIMロックを解除することで、端末を購入した事業者とは
異なる通信事業者のSIMカードを利用することが可能となります。
【2】SIMフリー端末を使用するメリット
SIMフリー端末の使用には、以下の4つの利点があります。
1.自分の使い方に応じて通信事業者を選択できる
SIMを提供する通信事業者は数多く存在し、料金プランも多様です。
SIMフリー端末を使用することで、自分の使い方に適した通信事業者を選ぶことができます。
2.SIMロック端末よりも高い買取価格が期待できる
SIMフリー端末は、SIMロック端末と比較して買取価格が高い傾向にあります。
SIMフリー端末はさまざまな通信事業者で利用可能であり、その人気も高いため、高額で売却することができます。
同じ機種であっても、SIMフリー端末の買取価格は、一般的にSIMロック端末より最大20,000円程度高くなることがあります。(※2020年6月時点)
3,コストを抑えた利用が可能
SIMフリー端末の利用では、コストを抑えることができます。
MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる通信事業者は、大手携帯キャリアと比較して通信費が安価です。
そのため、SIMフリー端末にMVNOが提供するSIMを利用すれば、
手頃な料金でサービスを利用できます。
MVNOの通信料が安価である理由は、大手携帯キャリアの回線を借りており、実店舗を持たずに運営しているからです。通信設備の維持費や実店舗の賃料、スタッフの人件費がかからないため、料金が割安に設定されています。
4,海外での利用に適している
SIMフリー端末は、海外での利用にも便利です。
海外SIMとは、現地でデータ通信が利用できるSIMカードのことです。
SIMフリー端末に海外SIMを挿入することで、現地のキャリアの電話番号を使用し、通話やインターネットに接続することができます。
これにより、海外旅行や出張時に便利に通信を行うことが可能です。
【3】SIMフリー端末をMVNOで使用するデメリット
SIMフリー端末には多くのメリットがありますが、一方でMVNOを
利用する場合にはいくつかのデメリットも存在します。
以下では、主なデメリットを3つ解説します。
なお、以下のデメリットは全て、SIMフリー端末をMVNOで使用する場合のものです。
もし大手キャリアの端末のSIMロックを解除して、引き続き同じ大手キャリアを利用する場合、利用にかかるコストを抑えることはできませんが、以下のデメリットも回避することができます。
1.MVNOは大手携帯キャリアと比較して通信速度が不安定
MVNOを利用する際のSIMフリー端末の1つのデメリットは、
大手携帯キャリアと比較して通信速度が不安定であることです。
MVNOは、大手携帯キャリアから回線を借りてデータ通信を行いますため、
利用者が増える時間帯に通信速度が低下することもあります。
また、SIMフリー端末と格安SIMの相性や、
利用するMVNOの種類も通信速度に影響を与える要素です。
したがって、SIMフリー端末を使用する場合は、端末本体とSIMの相性を確認した上で、通信速度がより安定しているMVNOを選択することが重要です。
2.キャリアのメールやサービスが利用できない
SIMフリー端末をMVNOで使用する2つ目のデメリットは、大手キャリア独自の機能、例えばキャリアメールなどが利用できないことです。
通常、大手携帯キャリアのSIMロック端末では、
キャリアが提供するメールアドレスを利用することができます。
しかし、SIMフリー端末をMVNOで使用する場合は、大手キャリアのメール機能が利用できず、代わりに別のメールサービスへの登録が必要になります。
また、大手携帯キャリアが提供するさまざまなサービスには、決済やポイントサービスなどがありますが、これらのサービスはSIMフリー端末では利用できません。
ただし、代替の決済サービスやポイントサービスも存在するため、
SIMフリー端末を利用する場合でも代替手段を検討することが可能です。
3.端末のサポートやサービスが充実していない
SIMフリー端末を使用する3つ目のデメリットは、
端末のサポートやサービスの充実度が低いことです。
SIMフリー端末を利用する場合、大手携帯キャリアのショップで受けられるようなトラブル時の対応や補償サービスを利用することができません。
また、MVNOの実店舗は数が限られているため、
利用方法や疑問点を店頭で直接聞くことが難しい場合があります。
さらに、SIMフリー端末が故障した場合は、
修理業者に依頼する必要があります。
大手キャリアの端末であれば、キャリアが提供する保証や修理サービスを利用することができますが、SIMフリー端末ではそれらのサービスが利用できないため、修理に関する手続きや費用面について自身で対応する必要があります。
【4】SIMフリー端末をお得に利用するためには?
SIMフリー端末を効果的に利用し、
お得に使うためにはいくつかのポイントがあります。
格安SIMを契約するだけで利用料金を抑えることができますが、
より低コストで利用するためには適切な方法を選ぶ必要があります。
以下では、SIMフリー端末をお得に利用するための3つのポイントを説明します。
4-1.データ容量を少なめに設定する
SIMフリー端末をお得に利用するための第一のポイントは、
データ容量を適切に設定することです。
通信事業者は、さまざまなデータ容量のプランを提供していますので、
必要な容量を選ぶことでより低料金で利用できます。
ただし、使用するデータ容量がプランで設定した制限を超えると、
通信速度が制限される場合もありますので注意が必要です。
月ごとのデータ通信量を考慮し、適切な容量を選ぶようにしましょう。
また、一部の通信事業者では、特定の動画視聴サイトや
SNSのデータ通信が無制限となるプランもあります。
スマートフォンの利用目的に応じて、データ容量が少ないプランでも
快適に利用できるよう、通信事業者を選ぶことも重要です。
4-2.音声通話を省く
SIMフリー端末をお得に利用するための第二のポイントは、
音声通話を省くことです。
音声通話が可能なプランでは、月額料金が通話料金分だけ高くなりますので、音声通話なしのプランを選ぶことでコストを削減できます。
現在では、スマートフォンの通話アプリを利用して
通話する人が増えています。
音声通話機能がなくても、不便を感じる機会はほとんどありません。
ただし、一部のアプリでは携帯電話番号が必要なため、
その点には注意が必要です。
また、映像付き通話をアプリで行うとデータ通信量が増えるため、
できるだけ音声のみの通話に留めて、コストを抑えましょう。
4-3.海外旅行で使う場合はプリペイドSIMを利用する
SIMフリー端末をお得に利用するための第三のポイントは、
海外旅行時にプリペイドSIMを利用することです。
プリペイドSIMを使用すると、現地の料金体系でデータ通信を
行うことができるため、通信費を節約できます。
ただし、海外のプリペイドSIMをSIMフリー端末に挿入している間は、
国内での電話番号は利用できません。
また、多くのプリペイドSIMには有効期限が設定されているため、
海外旅行の期間に合わせて適切なプランを選ぶことが重要です。
まとめ
ここまで、SIMフリー端末の特徴やメリット・デメリット、
お得に利用するためのポイントを解説しました。
SIMフリー端末を利用することで、スマートフォン本体の販売元とは
別の事業者のSIMを利用できます。
そのため、MVNOが提供する格安SIMを活用して、
月額料金を削減することが可能です。
ただし、MVNOには通信速度が不安定な場合や、大手携帯キャリアが
提供する特典やサービスが利用できないデメリットも存在します。
SIMフリー端末を使用しMVNOに移行する際には、自身の利用プランが
適しているかどうかを確認することが重要です。