中古スマホには危険性があるので注意が必要です。
中古スマホの購入は手頃な価格で理想の機種を手に入れる手段として
魅力的ですが、その一方でリスクも存在します。
一部の人は「傷があっても気にならない」
「他人が使ったことに不快感を感じない」と考えて中古スマホを選ぶ傾向が
ありますが、これだけで判断するのは考慮不足です。
中古スマホにはより深刻なリスクが潜んでいるのです。
中古スマホに潜むリスクについて
以下では、中古スマホに潜んでいるリスクについて簡単に説明します。
また、後ほどリスクに対する対策方法も紹介しますので、参考にしてください。
【目次】
- 1.赤ロムというリスク
- 2.水没のリスク
- 3.バッテリーの消耗によるデメリット
- 4.傷・故障・ドット抜けのリスク
- 5.メーカー保証の期限切れ
- 6.付属品の欠品
- 7.有害なアプリの潜在性
- 8.盗難品の可能性
- 中古スマホのリスクを回避する方法
- まとめ
1.赤ロムというリスク
中古スマホには、赤ロムというリスクが存在します。
赤ロムとは、制限がかけられたスマホのことです。
制限がかかっているため、通信や通話ができない状態になります。
中古スマホは、以前の利用者が分割払いで購入し、支払いが滞ったり不正利用が発覚した結果、キャリアが端末に制限をかけることで赤ロムになります。
中古スマホを購入する際には、以前の利用者がどのような人物であったかを把握することができないため、赤ロムのリスクを排除することができません。
2.水没のリスク
中古のスマホを購入する際には、
以前の使用者がスマホを水没させた可能性があります。
たとえ現時点では問題なく使用できている場合でも、スマホが一度水没すると
後からさまざまな不具合が発生する可能性があります。
水没しているかどうかは、外見上では判断しにくく、また、以前の使用者自身も水没していることに気づかないままであるケースもありますので、そのリスクを特定することは困難です。
3.バッテリーの消耗によるデメリット
中古スマホにはバッテリーの消耗が起こるというデメリットもあります。
スマホのバッテリーは使用する度に徐々に消耗していきます。
これはバッテリーの特性上、避けられないものです。
そのため、新品に近い状態のスマホほどバッテリーの持ちが良く、
使用するたびにバッテリーの寿命が短くなります。
一部の機種では有償でバッテリー交換が可能ですが、
費用が高額であるため、全体的なコストが大幅に増えてしまいます。
中古で購入するメリットが相殺される可能性があるため、
有償のバッテリー交換は現実的ではないでしょう。
4.傷・故障・ドット抜けのリスク
中古スマホには傷や故障、画面の一部が欠ける「ドット抜け」などの
リスクが存在します。
傷は外見で確認できますが、オンラインでの購入の場合、
思わぬ傷がついていることも珍しくありません。
ドット抜けについては、以前の使用者が気づいていなかった場合もあり、使用していくうちに問題が発覚し、責任の所在が明確でなくなることもあります。
5.メーカー保証の期限切れ
中古スマホの場合、
メーカー保証の期限が切れている可能性が非常に高いです。
通常、新品のスマホは購入時にメーカー保証が付属しており、
おおむね1年間は無償での故障修理を受けることができます。
これにより、故障時のリスクが軽減され、安心して利用することができます。
しかし、中古スマホの場合、販売店または販売者が「保証書付き」と
明示していない限り、基本的にメーカーの保証を利用することはできません。
メーカーの保証によって安心してスマホを使用したい場合は、
新品のスマホを検討することもおすすめです。
6.付属品の欠品
中古スマホを購入する場合、付属品が不足していることがあります。
充電器、充電ケーブル、取扱説明書、
外箱などが欠品しているケースが少なくありません。
また、SIMカードの挿入に使用するピンなども不足していることがあります。
スマホ本体だけを購入する場合には特に問題はありませんが、付属品も必要とする場合は、別途で付属品を購入する手間や費用が発生します。
7.有害なアプリの潜在性
中古スマホには有害なアプリが導入されている可能性がある点に注意が必要です。
有害なアプリとは、さまざまな種類が存在するため、
一概には言えませんが、購入した人がスマホの使用状況を
監視するためのアプリが潜んでいる可能性が高いです。
このようなアプリによって、位置情報の送信や個人情報(パスワード、氏名など)の漏洩のリスクが生じる可能性があります。
もちろん有害なアプリが事実として存在するケースは稀ですが、
過度に警戒することは避けられません。
リスクが存在することを認識しておくことが重要です。
8.盗難品の可能性
ごくまれなケースではありますが、中古スマホの一部は
盗難品である可能性も考えられます。
さらに、紛失されたスマホが中古品として販売される場合もあります。
中古のスマホを購入すると、アクティベーションロック(※)によって
スマホがロックされ、使用できなくなる可能性があります。
※注 アクティベーションロックとは、スマホが紛失した場合に遠隔でかけられるロックのことです。
中古スマホのリスクを回避する方法
次に、先述した中古スマホのリスクを回避するための具体的な方法を紹介します。
これらの対策を適切に行うことで、中古スマホの購入を安心かつ安全に行うことができます。
【1.赤ロムの確認方法①】キャリアのウェブサイトで確認
中古スマホを購入する際は、各キャリアのウェブサイトを利用して
赤ロムかどうかを確認することができます。
以下は確認手順です。
1.購入する中古スマホのIMEIを確認します。
2.元々スマホが販売されていたキャリアのウェブサイトにアクセスします。
3.IMEIを入力します。
4.判定結果を確認します。
IMEIが分からない場合は赤ロムの確認ができませんので、オンライン販売で
購入する際には、出品者に事前にIMEIと購入したキャリアについて
問い合わせましょう。
判定結果が「✕」の場合、スマホは既に赤ロムの状態です。
「△」が表示された場合は現時点では赤ロムではありませんが、端末料金の分割払いが残っているため、将来的に赤ロムになる可能性はあります。
メーカー直販のスマホや別のキャリアで購入された場合は、
「-」と表示されます。
判定結果が「〇」であれば、赤ロムのリスクは低いです。
ただし、判定結果が「〇」でも不正契約が発覚した場合、
将来的に赤ロムになるリスクがあることに注意が必要です。
完全に赤ロムのリスクを排除することは不可能です。
また、次に紹介する対処法も参考にしながら、損をしないように注意しましょう。
【1.赤ロム②】→返金保証の確認
先述したように、赤ロムのリスクを完全に排除することはできません。
そのため、購入する販売店が赤ロムに対する返金保証を提供しているか
確認することが重要です。
例えば、イオシスやゲオオンラインショップなどでは、
赤ロムの永久保証を提供しており、購入した中古スマホが
赤ロムになった場合は、返金または交換が可能です。
このような返金保証があれば、リスクを大幅に軽減し、
安心して中古スマホを購入することができます。
【2.水没】→水没の有無の確認
iPhoneには液体浸入インジケータと呼ばれる機器が内蔵されており、
水に触れると赤色に変色します。
したがって、液体浸入インジケータを確認することで、
iPhoneが水没しているかどうかを確かめることができます。
液体浸入インジケータはSIMカードスロットの内部に位置しています。
実際に店舗で確認できる場合は、液体浸入インジケータを見てもらったり、
オンラインで購入する場合は、液体浸入インジケータの画像を
提供してもらい、赤色に変色していないか確認することで安心できます。
【3.バッテリーの消耗】→電源オンでの確認
スマートフォンのバッテリーの消耗状況は、
電源をオンにして設定から確認することができます。
iPhoneの場合、以下の手順で確認してみましょう。
1.「設定」をタップします。
2.「バッテリー」をタップします。
3.「バッテリーの状態」をタップします。
4.「最大容量」を確認します。
一般的に、最大容量が80%以下の場合、バッテリーが消耗しているとされています。
フリマサイトで購入する場合は、出品者に確認画面のスクリーンショットを
提供してもらったり、バッテリーの消耗状況をできるだけ
確認するようにしましょう。
販売店での購入では、バッテリーの消耗状況が掲載されている場合とそうでない場合があります。
充電の持ちを重視する場合は、バッテリーの消耗状況が確認できる販売店での購入を検討しましょう。
ただし、一部のAndroidスマートフォンでは設定から
バッテリーの消耗状況を確認することができません。
また、フリマサイトでは初期化が既に行われているため、バッテリーの消耗状況を確認することが面倒で、出品者が対応してくれない場合もあります。
【4.傷・故障】→電源オンにしてチェック
故障も電源をオンにすることでおおむねチェックできます。
オンライン販売では、動作している画像を掲載してもらい、問題なく使えるか確認しましょう。
販売店によっては電源をオンにしてもらえる場合もありますが、
その対応は店舗によって異なります。
ただし、販売店が買い取る際には故障の有無が確認されているため、特に心配する必要はありません。
不安な場合は初期不良などの保証を提供している販売店での
購入をおすすめします。
また、傷は販売店で実物を見て確認することができます。
オンライン販売の場合は、掲載されている写真や出品者の評価などから
信頼性を確認しましょう。
【6.付属品の欠品】→必要なものが揃っているかチェック
付属品の欠品は、購入時に必要なものがそろっているかをチェックすることで防げます。
外箱が必要な場合は、
その旨が記載された中古スマホを購入することができます。
同様に、充電器やケーブルなどの付属品も、
購入時に確認しておくことが重要です。
再度、中古スマホ自体だけでなく、必要な付属品が欠品していないかなど、
漏れがないか確認しましょう。
【7.有害なアプリ】→初期化・ウイルス対策
有害なアプリに対する対策として、スマホを初期化し、
ウイルス対策アプリを導入することが一般的です。
まず、購入時にスマホが初期化されていない場合は、
すぐに設定から初期化を行いましょう。
【8.盗難品】→大手の中古スマホ販売店で購入
盗難品のリスクを低減するためには、
大手の中古スマホ販売店での購入が有効です。
大手の中古スマホ販売店は盗難品の疑いのあるスマホを
買取ることはありません。
たとえば、ブックオフではスマホの暗証番号がわからない場合は
買取を拒否しています。
そのため、盗難品のリスクは低いと言えます。
一方、フリマサイトやネットオークションなどでは、誰でも自由に
販売できるため、盗難品のリスクを完全に防ぐことはできません。
フリマサイトやネットオークションなどの個人間取引で中古スマホを購入する場合は、出品者の評価や出品内容などから信頼できる出品者であるか確認しましょう。
まとめ
この記事では、中古スマホに関する様々なリスクとその対策を紹介しました。
適切な対策を理解しておけば、リスクをほぼ排除することができます。
安心して中古スマホを購入しましょう。
価格に惑わされず、リスクの高い取引には注意しましょう。
安全な方法で中古スマホを手に入れることが大切です。