iPhoneのリカバリーモードは、
Apple公式で推奨される手法で、
問題が発生した際にiPhoneを回復させるための重要な機能です。
しかし、
時折、ユーザーが意図せずにリカバリーモードに入ってしまうこともあります。
このような経験をしたことがある方もいるかもしれません。
この記事では、
リカバリーモードの使い方、トラブルの解決方法、
そして勝手にリカバリーモードに入ってしまう原因と
その解除方法について詳しく説明します。
ぜひ参考にしてください。
【目次】
- リカバリーモードとは?
- リカバリーモードのやり方
- リカバリーモードで改善する問題
- リカバリーモードで初期化するときの注意点
- リカバリーモードで問題解決できない場合
- 勝手にリカバリーモードになる原因
- リカバリーモードの解除
- まとめ
リカバリーモードとは?
リカバリーモードは、iPhoneを強制的に初期化の状態に戻す手法です。
内部データが破損したり、他に問題の解決策がない場合に、
問題を解決するための方法の一つとして利用できます。
iOSデータが何らかの原因で損傷し、
iPhoneが通常の方法では正常に起動しなくなった場合、
リカバリーモードを使用してiOSを更新または初期化することで、
問題を解決することができます。
リカバリーモードのやり方
iPhoneをリカバリーモードにする方法を説明します。
このプロセスには、iPhone本体だけでなく、
iTunesがインストールされたパソコン(MacまたはWindows)、
できれば純正のライトニングケーブルが必要です。
これらはiPhoneをパソコンに接続するために必要です。
パソコンがないとリカバリーモードを利用することはできません。
さらに、パソコンを使用する場合でも、
iTunesを最新バージョンにアップデートしておくことをお勧めします。
初期化プロセスには数分から数十分かかることがあります。
また、データをバックアップから復元する必要がある場合、
それにも時間がかかることを覚えておいてください。
したがって、このプロセスを試す際には時間的な余裕を持って行動しましょう。
リカバリーモードで改善する問題
iOSのアップデートが不具合を起こしたり、
リンゴループに陥ったりした際に、この手法を活用することがあります。
iOSのアップデート不具合
iOSのアップデート中に発生したエラーによる問題を解決するために、
リカバリーモードが有効な場合があります。
アップデートが失敗すると、画面がフリーズしたり、
ボタン操作が効かなくなるなど、操作ができなくなることがあります。
そのような状況で、
リカバリーモードを活用してiOSを更新(ソフトウェア更新)
または初期化することによって、問題を解決する可能性があります。
リンゴループに陥った
リンゴループから抜け出せない場合、
リカバリーモードを使用することで問題を解決できることがあります。
リンゴループは、Appleロゴが表示されたままで、
iPhoneが再起動を繰り返す状態を指します。
このリンゴループによってiPhoneの操作ができなくなった場合、
リカバリーモードを活用して、
強制的に初期化や復元を行うことで問題を解決できる可能性があります。
電源が入らない・ホーム画面が表示されない
電源が入らない、画面が真っ暗で反応しない、操作が効かないなど、
さまざまな問題に対しても、
リカバリーモードを活用することで解決の道が開けるかもしれません。
電池残量がある場合、
電源が入らない状態や真っ暗な画面でも、リカバリーモードは有効です。
初期化や復元を行うことで、これらの問題を解決できるかもしれません。
「iPhoneは使用できません」警告表示
「iPhoneは使用できません」という警告が表示され、
かつ「iPhoneを探す」機能が有効な状態でも、
リカバリーモードを利用して問題を解決することができます。
iPhoneのパスコードを忘れたり、誤って間違え続けた結果、
ロック解除できなくなることがあります。
しかし、リカバリーモードを使用して初期化や復元を行うことで、
この問題を解決することが可能です。
リカバリーモードで初期化するときの注意点
リカバリーモードを利用する場合のいくつか注意しておくべき点があります。
データがすべて消去される
リカバリーモードを利用すると、
保存したデータはすべて消えてしまいます。
初期化するというのは、工場出荷時の状態に戻すことだからです。
リカバリモードは強制的に初期化する方法でもあるので
保存したデータが消えてしまいます。
バックアップの確認
リカバリーモードを利用する前に、
データバックアップの重要性を認識しておきましょう。
データは初期化されてしまうため、
バックアップがないとデータを復元することができません。
写真やLINEアプリなどの重要なデータは、
最新の状態でバックアップを取っておくことが大切です。
データを復元する前に、
バックアップが正しく行われていることを確認しましょう。
リカバリーモードで問題解決できない場合
リカバリーモードで問題が解決できない場合は、
DFUモードを使用することで問題を解決できる可能性があります。
リカバリーモードとDFUモードの違い
リカバリーモードは、ソフトウェア(iOS)を
修復・アップデート(更新)するこができるモードです。
一方、DFUモードはファームウェアを
再インストールすることができるモードで、
より根源的な問題を解決させることができるモードです。
リカバリーモードになる原因
リンゴループや不具合が発生していないのに、
突然リカバリーモードに入ってしまう問題が発生することがあります。
この原因について説明します。
ソフトウェアに関連する原因によるもの
ソフトウェアの問題が原因で、リカバリーモードに入ることがあります。
主に、以下の2つの状況が考えられます。
① iOSのアップデートが完了する前に
バッテリーが切れてしまった場合(容量不足も含む)
② iOSのアップデートが完了する前に、
ネットワーク接続が途切れてしまった場合
これらの事象が発生すると、リカバリーモードが起動する可能性が高まります。
物理的な損傷に関する原因によるもの
物理的な問題が原因で故障すると、リカバリーモードに入ることがあります。
① iPhoneの内部部品や基板に損傷が生じた場合(例:落下)
② iPhoneが水に浸かり、内部部品や基板に損傷が生じた場合(例:水没)
③ iPhoneの内部部品や基板が経年劣化により故障した場合
リカバリーモードの解除
リカバリーモードが自動的に起動した場合に、
リカバリーモードからの復元方法を紹介します。
データのバックアップがある前提で行う方法も含まれています。
詳細は以下をご覧ください。
強制再起動
強制再起動を試みることで、
リカバリーモードから脱出できる可能性があります。
強制的に電源を切り、再度電源を入れる手順を実行します。
この操作によって、リカバリーモードからの脱出が成功することがあります。
ただし、端末の機種によって強制再起動の方法が異なることがあります。
iTunes
iPhoneのリカバリーモードを解除する前に、いくつかの注意点があります。
まず、iTunesが最新バージョンであることを確認してください。
また、自動同期が停止されていることも確認しましょう。
特に、自動同期が有効なままだと
iTunesのバックアップデータが削除される可能性があるため、注意が必要です。
さらに、純正のライトニングケーブルを使用することをお勧めします。
非純正のケーブルを使用すると、
正しく認識されずに起動しないことがあるため、純正品の使用が重要です。
iCloud
iCloudからデータを復元することで問題を解決できる場合があります。
ただし、データバックアップが存在しない場合、データの復元はできません。
まとめ
この記事では、リカバリーモードの有効な使用方法、解決可能なトラブル、
そして自動的にリカバリーモードに入る原因とその解除方法について
詳しく説明しました。
iOSのアップデートが失敗したり、
リンゴループのような問題が発生した場合、
ぜひこの方法を試してみてください。