バッテリーの寿命を延ばすためには、そもそも劣化をさせない工夫と
急速充電や充電器の選択に注意が必要です。
本記事では、バッテリー劣化のメカニズムや適切な充電方法、
充電するときの注意などについて詳しく解説します。
そもそもスマートフォンのバッテリーはどれだけ持つのか。
バッテリーは何もしなくても経年劣化をし、使うほどに寿命は縮まります。
Appleのサポートページによると、iPhoneの場合はフル充電サイクルを
500回繰り返しても、本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう
設計されています。
フル充電サイクルでは、バッテリーを100%消費すると1回カウントされます。
例えば70%を1日で消費し、充電した翌日に30%消費した時点で、
1回のサイクルを完了したことになります。
100%消費するペースが1日に1回程度だとしたら、
1年5カ月ほど使っても80%を維持できる計算です。
機種によっては、現在のバッテリーの消耗具合を把握できるものがあり
iPhoneの場合、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」に
表示される「最大容量」がそれに該当します。
購入時点では100%となっていますが、使っていくうちに減っていき
突然電源が落ちるケースもあります。
それでは、バッテリー劣化を抑えつつ長持ちさせるポイントを解説します。
【目次】
- 1 バッテリー劣化ってなに?
- 2 急速充電と充電器の選択がバッテリー劣化に与える影響ってあるの?
- 3 急速充電って何?通常の違いは?
- 4 急速充電は毎日使っても大丈夫?
- 5 正規の充電器と互換性ってどちらが安全?
- 6 高温環境や過度の充電によるバッテリー劣化のリスクって何があるの?
- 7 ながら充電はしても大丈夫?
- 8 適切な充電状態の範囲や充電サイクルは?
- 9 日頃からバッテリーに負荷をかけすぎないことが長持ちに繋がります。
1 バッテリー劣化ってなに?
バッテリー劣化は、充電と放電(電池を使い切る)サイクルや
化学反応により起こります。
充電時の発熱や過度な充電、バッテリー切れの状態での長時間放置などが
バッテリー寿命を短くする要因となります。
2 急速充電と充電器の選択がバッテリー劣化に与える影響ってあるの?
急速充電は、短時間でバッテリーを充電できて便利ですが、
バッテリーに過度の熱を与える可能性があります。また、互換性のない充電器や安価な充電器の使用も劣化リスクを高める
可能性があるので、純正品や認定品がオススメです。
3 急速充電って何?通常の違いは?
急速充電(Fast Charging)とは、
電子機器(主にスマートフォンやタブレット)の充電時間を
短縮するための技術や機能のことです。
通常の充電方式に比べてより高い電力を供給するため、
充電時間を短縮することができます。
急速充電技術を利用することで、
数十分間の充電で数時間分の利用が可能となる場合もあります。
しかし、バッテリーへの負荷が大きくなる場合があります。
長期的な観点から見ると、
急速充電はバッテリーの寿命を短くする可能性があります。
一方の通常充電は充電速度が比較的低く、バッテリーに与える負荷が
軽いため、バッテリーの寿命を長く保つことができます。
充電器の互換性や通常充電は、ほとんどのデバイスが対応しています。
一方、急速充電は特定の充電技術や規格に対応したデバイスと
充電器が必要であり、互換性が制限されることがあります。
4 急速充電は毎日使っても大丈夫?
急速充電は時間がない時などには大変便利で良いですが、
頻繁に行うとバッテリーの寿命に悪影響を与えます。
急速充電に適したアダプター利用や
アダプター側で電流の設定ができるタイプを選び、
過度な急速充電を避けることが大切です。
5 正規の充電器と互換性ってどちらが安全?
正規の充電器は、スマートフォンのメーカーが
推奨するものを使用しましょう。
互換性のない充電器は、過充電や過熱のリスクを高める可能性があります。
また、安価な充電器は品質があまり良くないこともあるため、
信頼性のある製品を選ぶことが重要です。
6 高温環境や過度の充電によるバッテリー劣化のリスクって何があるの?
高温環境はバッテリーの劣化を早めます。
長時間の使用や直射日光の下での充電は避け、
適切な温度で使用することが必要です。
また、充電のし過ぎや充電切れの状態での放置も
バッテリーに負荷をかけるため、
適切な充電状態である20~80%程度を保つことがオススメです。
7 ながら充電はしても大丈夫?
充電しながらスマホを使用することによって、
バッテリーの劣化が加速します。
スマートフォンを充電しながら使用すると、
デバイスが同時に電力を供給し、使用中に発熱します。
この過程でバッテリーも熱を発生させます。
バッテリーは熱に弱く、
高温環境での使用は劣化を引き起こす可能性があります。
スマートフォンを使用する際には、画面の表示、
アプリの実行、通信など、多くの電力が必要です。
充電中にスマートフォンを使用すると、バッテリーに対する負荷が増えます。
バッテリー内部で過剰な化学反応や負荷がかかります。
充電しながらスマートフォンを使用すると、デバイスが充電を完了しても
電源に接続されたままなので過充電になる場合があります。
過充電はバッテリーに負荷をかけ、劣化を引き起こす可能性があります。
簡単にまとめますと、ながら充電をすると、バッテリー劣化に繋がるため
極力しないようにするのがベストです。
8 適切な充電状態の範囲や充電サイクルは?
バッテリーの劣化を遅らせるためには、
充電状態を20~80%程度で維持することが重要です。
完全に電池を使い切ってしまったり、常に満充電状態で
保ったりしないように注意しましょう。
また、長期使わない時も定期的な充電を行い、適度な充電と放電を
行うことでバッテリーの寿命を延ばすことができます。
9 日頃からバッテリーに負荷をかけすぎないことが長持ちに繋がります。
• 長時間の連続使用・負荷が大きいアプリケーションの使用を避ける。
• 不要な通知やバックグラウンドで動作しているアプリを終了する。
• ネット利用しない場合はモバイルデータやWi-Fiを切る。
• 画面の明るさを自動から暗めに設定・バイブレーションオフ。
• 長期間使用しない場合は、バッテリーを空や満タンにしない。
スマートフォンのバッテリー寿命を延ばすためには
1 充電器の選択:
• メーカーが推奨する正規の充電器の使用がオススメです。
• 品質の保証がない安価な充電器や偽物の充電器は避けたほうが安全です。
2 急速充電の適切な使用:
• 急速充電は急ぐ時などの必要な時に使用し、
長時間充電や頻繁な急速充電は避けましょう。
3 充電状態の管理:
• バッテリーを完全に放電させたり、常に満充電状態に保つことは避け、
20%〜80%程度を保つことがバッテリーの寿命を延ばします。
4 適切な使用習慣:
• 高温環境での使用や充電は避けましょう。
• あまり使わない機能やWi-Fiを切る、画面の明るさを暗くするなどの
省エネは非常にオススメです。
5 スマートフォンのシステムアップデートを定期的にすることも重要です。
以上がバッテリー寿命を延ばすことができる方法です。